原発・放射能
2011年第二回定例会・委員会での質疑 

6月16日 建設環境委員会 質問者 三小田准一議員
新宿6丁目公園(仮称)の整備について

○(三小田准一委員) それと、14日付の東京新聞で、取手・流山で土壌汚染ということで、放射線管理区域並みのセシウムが検出されたという報道がされました。放射線管理区域というのは、放射線被爆の恐れがあり、適正な被爆管理が必要とされる区域ということで、セシウム137が4万ベクレル検出されたという報道でした。取手・流山でこういう状況だからすべてそうなのだというわけではないのですけれども、今、放射能被害に対する不安がやはり広がっていますし、そういう点では改めてこの公園整備をするためにも調査をしたらどうかなというふうに思うのですけども、いかがでしょうか。

○(工藤きくじ委員長) 都市施設担当部長。

○(都市施設担当部長) 放射線被害ですけれども、現在、ホームページ等でお知らせをしていますように、専門学校のほうにお願いをして公園7カ所について行っているところでございます。今後でございますけれども、東京都のほうで機器等貸し出すというようなお話もございますので、そういった点も踏まえて今後検討していきたいというふうに考えております。

○(工藤きくじ委員長) 三小田委員。

○(三小田准一委員) 区で7カ所測定していることも存じ上げていますし、小中学校、幼稚園、保育園で全部測定するということもきのう連絡が入りましたので、それは本当に歓迎されることだし、区民の不安解消のためには必要なことだというふうに思います。
 ただ、この間の7カ所の測定のうち、高砂北公園と水元中央公園、ときわ公園、金町公園、4カ所の値というのはそれ以外の3カ所よりも若干高いということもありますし。私はそういうふうに、今言われたように、東京都から機器を借りて、貸与して、区の職員が測定するということであれば、その機器を使って新宿六丁目の空気の放射線量を測定することは可能だと思いますよ。それから公園の整備の具体的な工事に入ればいいわけで、私は契約の前に放射能測定や土壌調査をやったほうがいいと、これだけ不安が広がっているときだけにね。機器もあるわけだからできるのではないですか、契約の前に。

○(工藤きくじ委員長) 副区長。

○(副区長) 今、三小田委員からのお話ですけれども、私どもは、今7カ所をやっている空気中の放射線量については、一番はじめに試験的にやったときに出た0.31マイクロシーベルト、それが一番高い数値なわけですけれども、それで年間の放射線量を計算した場合でも1.6幾つ、ちょっとその6以下の数値はあれですけれども、1.6ミリシーベルト程度の放射線量でしかありません。日本人の1年間に自然に浴びる放射線量というのは、平均で1.5ミリシーベルトというふうに言われておりますので、そういったことからすると、今回の空気中の中での放射線量の影響というのは、自然界にそもそも由来しているものにほんの0.幾つプラスされているといったような状況であろうと思っております。
 そういうことの中で、今区内7カ所の数値を出して見ているわけですけれども。新宿六丁目に近い水元あるいは金町の当たりの放射線量と、今の新宿六丁目の部分というものが、それほど違いはないのであろうというふうに考えておりますし。これから、東京都からお借りするというのが6月の、来週、23日ぐらいになってきますので、放射線の測定そのものというのは機械によって大分誤差がございます。また、測り方、風下に向けるのか風上に向けるのかによっても相当な違い等々ありますので。今、現に中央放射線学校でやっていただいている形と同じようなやり方でやったときにどれだけの誤差が、今度、東京都からお借りする機械が出るのか等々についても調べた上で、なおかつ測り方についても専門家の助言をいただいて職員がやるわけですから、習熟した上でやらなければいけないだろうと思っております。
 そういったことの中で、優先的にまず子供の通う施設等々についてやっていく必要があるだろうということで考えておりますので。まずはそういった段階から踏んで、徐々に必要であれば拡大をしていくというような形でやっていきたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思います。

○(工藤きくじ委員長) 三小田委員。

○(三小田准一委員) その説明はいいのですけれども、やはり政府や東京電力と同じような説明をしているようでは区民の不安を解消できないと思うのですよね。自然界にあるのと同じぐらいだなんていうのは、今まで政府だって東京電力だって言ってきたのですよ。それでも国民の不安というのは解消できないわけですね。実際、自分が住んでいるところはどうなのだと、これからつくる公園はどうなのだと、こういうふうになってくれば、私は測定するのが当然だと思うし、その環境が今そろい始めているわけでしょう。7カ所は確かに専門家の力をかりてやるけれども、これから180カ所近くは区の職員がやるわけだから、ここでできないはずないと思いますよ。ましてや、この契約金額だけでも11億円近くの税金を投じて区民の貴重な公園をつくるし、これから東京理科大も開設すれば毎日何千人もの学生も通ってくるわけですよ。そういうところなのですよね。だから、私は契約する前に、工事をする前に、きちんと放射線量の測定はして、それで安全だということだったら問題はないわけだから。そういうふうにできないのですか。

○(工藤きくじ委員長) 副区長。

○(副区長) 今もお話しさせていただいたように、区としては順を追ってそれぞれの対策というものを今後も進めていきたいというふうに考えております。

○(工藤きくじ委員長) 三小田委員。

○(三小田准一委員) 新しい公園をつくるということですから、しかもかなり多額の税金を投じるわけですので、万全を期すというのは私は当然だと思うし、放射線量を測定して契約し工事に入るべきだということを改めて強く求めておきます。