原発・放射能 |
2011年第二回定例会・委員会での質疑 |
6月23日 危機管理対策特別委員会 質問者 渡辺キヨ子議員 |
○(秋家聡明委員長) お忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。出席委員は定足数に達しておりますので、ただいまから危機管理対策特別委員会を開会いたします。 なお、出口委員から本日の委員会を欠席する旨の申し出がございましたのでご報告いたします。 はじめに、区長からごあいさつを願います。 区長。 ○(区長) 本日は危機管理対策特別委員会をご開催をいただきまして本当にありがとうございます。本日は、一般庶務報告といたしまして地域振興部及び環境部から全体で3件ございますので、よろしくご審議をお願いいたします。 ○(秋家聡明委員長) 本日の委員会は、お手元の議事日程に記載の順序で進めてまいります。なお、庶務報告につきましては、地域振興部関係、環境部関係の順にそれぞれ一括して報告を受け、個別に質疑を行います。 それでは、請願の審査を行います。 日程第1、23請願第3号、原発事故に関して、葛飾区の子どもたちの安全と健康を守るための措置に関する請願を上程いたします。あらかじめ配付いたしました請願の写しをごらんください。 本請願につきまして、理事者から特段補足説明することがあればお願いいたします。 危機管理担当課長 ○(危機管理担当課長) それでは、本請願に関しましては、東京都、それから特別区、そして葛飾区、それぞれの動きに関しまして請願の提出時から状況の変化も見受けられるところでございますので、それらも含めまして、私のほうから現在の状況を補足説明させていただきます。 まず、特別区長会では、6月7日に東京都に対しまして放射線量測定の充実についてとして東京都にモニタリングポストの増設、特別区全域の放射線量測定及び特別区が独自に行う放射線量測定の支援、学校等における放射線量の安全基準値を早急に策定し、公表するよう国に働きかけることと3点を要請したところでございます。さらに6月14日には東京都から、6月16日には特別区長会から国に対しまして福島県以外の学校、幼稚園、保育所等における放射線量の安全基準値の早期設定を求める緊急要望として、学校、幼稚園、保育所等における放射線量の安全基準値を早急に策定し公表すること。また、安全基準値を超えた場合の対応策を示すとともに、その対策等に要した費用については国が全額負担することを要望したところでございます。こうした中、請願の趣旨、(1)に関連いたしますが、東京都は、都内約100カ所におきまして空間放射線量測定を実施したところでございます。区内の測定点は4点でございまして、小学校2校、それから、保育園2園の4施設を測定点といたしまして、先週17日の金曜日に東京都が測定を実施したものでございます。また東京都は、都内の区市町村に対しまして測定機器の貸し出しを開始したところでございます。区では、この機器を使用いたしまして、今後、区内の公立小中学校、幼稚園、保育園と私立幼稚園及び保育園の空間放射線量を測定することを決定し、現在、実施に向けた準備を進めているところでございます。 なお、趣旨の(2)以降になりますけれども、現在、給食等に使用されている食材、特に野菜につきましては、各業者が当日の市場の入荷状況に応じ、出荷制限対象の産地、品目以外の食材を仕入れて各学校に納品している状況でございます。また、東京都におきましては、検査計画に基づき都内産の農畜産物中の放射能検査を行っており、これまで区で採取された小松菜からは食品中の放射性物質に関する暫定規制値を超える値の放射性ヨウ素及び放射性セシウムは検出されておりません。また、水道水に関しましては、東京都が浄水場において放射能測定を実施し、公表しているものでございます。この公表結果によれば、区内で使用する金町浄水場の水道水は4月5日以降、放射性ヨウ素及び放射性セシウムは不検出、正確に申し上げますと検出限界値未満となってございます。 最後になりますが、先ほど申し上げました東京都並びに特別区長会から国に向けた要望のとおり、現時点では全国的な屋外活動等の安全基準や健康診断実施の目安等は国から示されておりません。こうした中で、直ちに区独自の対策を講じることが難しいと考えるものもございますことを申し添えさせていただきます。 補足説明については以上でございます。 ○(秋家聡明委員長) ただいまの補足説明に対し、委員から質疑があればお願いいたします。 渡辺委員。 ○(渡辺キヨ子委員) 今、水の金町浄水場の4月5日以降、限界値を超えることはないというお話でしたけれども、その後、金町浄水場は何回はかられていますか。 ○(秋家聡明委員長) 危機管理担当課長。 ○(危機管理担当課長) 金町浄水場の水の検査につきましては東京都水道局が行っておりますが、毎日、水を採水いたしまして、毎日その結果を公表しております。その結果の公表を見ますと、4月5日以降、放射性物質の検出が検出限界値未満、不検出ということになってございます。 ○(秋家聡明委員長) 渡辺委員。 ○(渡辺キヨ子委員) 給食の食材の問題では業者さんのほうがきちんとやるというお話でしたけれども、健康診断の実施は区独自でやるのが難しいということはどういうことなのでしょうか。 ○(秋家聡明委員長) 青戸保健センター所長。 ○(青戸保健センター所長) 子供の健康診断につきましては、現時点では全国的な健康診断の実施目安等は示されておらないところでございます。また、葛飾区が測定しております数値、あるいは東京都で新宿で測定されております数値等をはかりました、示されております数値も、安全と判断される低い数値でございまして、現在のところは、健康診断等の実施等は計画されておらないところでございますが、引き続き、葛飾区は継続的に測定を行っていくところでございまして、その数値等を厳密に見きわめ、数値の変化等ございました節にはきちんと対応を検討してまいるところでございます。 ○(秋家聡明委員長) 渡辺委員。 ○(渡辺キヨ子委員) ということは、今後、流れによってはそういうことも必要になってくる可能性はあるということですよね。 ○(秋家聡明委員長) 危機管理担当課長。 ○(危機管理担当課長) ただいま青戸保健センター所長からお話のありましたとおり、現時点では、国・都からも健康診断の実施の目安等も示されていない中で、現時点で区独自の診断を行うことは難しいということでございます。今後、状況の変化、原発の事故の状況の変化、それからまた国、東京都の状況の変化に応じて適切に対処してまいるということでございます。 ○(秋家聡明委員長) 渡辺委員。 ○(渡辺キヨ子委員) ここで8点にわたって要望が対策を求めるということで出されておりますけれども、後で放射能問題については報告がありますので、そちらでも話をしてもいいのかなと思いますが、やっぱり母親の不安というのが非常に高くて、私どもの区議団にもこんなに放射能ばっかりのメールなのです。それで、3歳の母ですと、初めましてと、自分の子供が通っている園に心配なので測定器を持って行ってはかろうとしたと、そしたらはかったらだめですと言われたと。では、自分の子供の園は大丈夫なのだろうかと心配で何とかはからせてくださいと保育課とか、さまざまな担当のここかなと思われる若いお母さんが必死になって役所のいろいろな部署に電話を入れたと。ところが、非常に対応がひどかったと。「そんなはからなくたって安全です。」と、「安全ということは園がはかっているということですか。」と言ったら、「いや、まだ園もはかっていません。」と。これは6月7日ですから、葛飾が始めたのは公園ですよね。ですから、お母さんは非常に心配している。そして、既に松戸とか、ほかのところでいろいろなことをやっていると、なんで葛飾はやらないのですかと、やるように進めてくださいと、葛飾の子供はだれが守ってくれるのでしょうと。どうかホットスポットにいる子供たちを助けてくださいというメールなのです。私、このメールを読んだときに、私はどうだっただろうなと思ったのです。そういえば、私が子育てしたのは80年代から90年代にかけてですけれども、排気ガスがどんどんひどくなってくるころでした。ですから、横断歩道を子供を乳母車に乗せて通るときも、この車の排気ガスがちょうど子供の目線で排気ガスがブーブー言いながら車がとまっているわけです。ああ、この排気ガス吸わないかなと思いながら我が子を乳母車に乗せて横断歩道を急いで通ろうと思った記憶を思い出したのです。今、お母さんたちは、目に見えない放射能によって不安になっているわけです。 ですから、やっぱりもし私が子育てしているときに放射能の心配があったら、このお母さんと同じように心配するだろうなと思ったのです。ですから、やっぱり葛飾ができるだけ区民の役に立ちたいということで、青木区長もすぐやる課とか、提唱されて進めているわけですよ。ところが、一人一人の若いお母さん、それでこの方、次の日には、もう真剣に引っ越しすることを考えていますと言うのです。だから、やっぱりせっかく若いお母さんが葛飾で子育てしよう、葛飾はいいってAERAとかで見たとか、いろいろな思いがあって来ているのに、やっぱり、子供を守ってもらえないのだったらほかに越したいという思いでいると。やっぱり、この辺は真剣に考えてあげないといけないのではないかなと。大丈夫ですと、具体性のない大丈夫ほど風評被害が広がるものはないと思いますので、やっぱりその辺は十分考えるべきではないかと思います。私はこの請願には全面的に賛成する立場です。 (中略) ○(秋家聡明委員長) 渡辺委員。 ○(渡辺キヨ子委員) 要望をついでに申し上げておきますけれども、先ほど筒井委員からも出されましたけれども、やはり、プールを入れないほうがいいのではないかというお母さんが結構多いのですね、このメールを見ましても。うちの子は入れないようにしたいと思いますとか、それから、ヤゴとりですか、そういうのはやめさせますとか、専門家の大学の先生などがテレビなどで放射能の問題でしょっちゅう話をしているのを見ますと、排水溝のところあたりが非常に高い数値を示していたり、それから草むらとか木立とか、そういったコケが発生しているようなところとか、そういうところに高い数値が示されるというのがあるようなのです。そうなると、子供ってどうしてもかくれんぼしたり、いろいろな遊びしますから、草むらに隠れたりというのはしょっちゅうあることなのだと思うのです。8時間学校にいて云々なんていう計算もあるようですけれども、やはり1カ所だけではなくて何カ所かで調べる必要があるのかなと思うのです。今回、学校をやりますということで、いい前進面があるわけですけれども、1カ所はかればそれでいいということではなくて、本当にこういう母親の不安から不安を取り除いてあげるためには、そういった何カ所かではかっていくというのが必要ではないかなと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。 ○(秋家聡明委員長) 危機管理担当課長。 ○(危機管理担当課長) 現在、定点的には区内7カ所、それから、またこれから公立小中学校、それからまた幼稚園、保育園ではかっていくわけですけれども、今後の測定場所、それから測定回数、それからまた測定の位置、高さといったものについても、今後、専門の機関の協力を得まして、また検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ○(秋家聡明委員長) 渡辺委員。 ○(渡辺キヨ子委員) ぜひ、よろしくお願いします。 それで、「お住まい地域の放射能簡易測定を承ります」というチラシをうちの三小田議員が、「うちのポストに入ったのです、こんなものが。」と持って来たのです。やはり、我が家は大丈夫なのか、うちの子供は大丈夫なのかという思いをやっぱりよくとらえて、こういうのが仕事になってきているのだと思うのですが、やっぱり1日でも早く葛飾の子供たちが安心できるようにしっかりと測定をしていただきたいと思います。 以上です。 |