20131224

2013年葛飾区議会第四回定例会を終えて(声明)

2013年葛飾区議会第四回定例会を終えて

 

1、東京慈恵会医科大学葛飾医療センターで放射線がん治療が再開されることになりました。党区議団は患者や住民のみなさんとともに力を合わせ、署名運動を行い、都・区や慈恵医大とも交渉し、放射線治療の継続と再開を一貫して求めてきました。これをうけて、区議団は和泉都議とともに12月17日、新橋の慈恵会本院に赴き、今後の計画や都、区への要望なども伺ってきました。今後も葛飾区における高度医療の充実、発展のために力を尽くしてまいります。

1、先の区長・区議選後は投票率が、前回比で5.79%も低下しました。国政では、国民不在のまま消費税増税、原発再稼働、改憲のたくらみなど、多数の国民の意思と乖離した安倍政権の暴走が進んでいます。定例会開会直後には、秘密保護法の採決まで強行しました。
 区政でも、庁舎建て替えを宣言しながら、選挙になると語ろうとしない、こうした争点かくしの姿勢が区民の政治不信を生み出し、投票率の低下として表れているのではないかと追及しました。

1、選挙直後の11月25日には庁舎建替え反対実行委員会(代表・松本昌氏)が、市民団体の皆さん、無所属議員三名、わが党議員団立会いのもと区長交渉を行いました。その席で区長は、「庁舎を特別扱いしていない。庁舎は400以上ある公共施設の一つとして考える」などと答えました。今定例会でも、同様の答弁に終始しましたが、それならば基本計画で11プロジェクトの一つとしていることを撤回すべきではないのか、そのための財源づくりともいうべき公共施設つぶしの計画も撤回すべきという追及にはまともに応えようとはしていません。

1、子育て支援施設の統廃合計画の一環として、5カ所の公立学童保育クラブの廃止計画が報告されました。厚労省では、学童保育の定員を40名以下とする方針が検討されているというのに、本区では70名を超える児童が在籍しているクラブが多数あります。こんな事態なのに学童保育クラブを減らすのはもってのほかです。さらに、低学年から入所を中止し3年間で廃止するというやり方も、異年齢の子どもたちの放課後を家庭に代わって保育するという学童保育本来の子育て機能を乱暴に掘り崩すものであり、こんな異常な計画は絶対に認められません。

1、放置自転車対策の誘導・保管所管理業務を、新小岩地区を対象にモデル事業として民間委託すると報告がありました。これまでシルバー人材センターに委託していた事業をプロパーザル方式(企画提案型の入札)で民間企業が参入できるようにするものです。すでに亀有駅前の自転車駐車場は駐車場管理といっしょに民間委託されたため、一部の業務をシルバー人材センターが民間事業者から委託を受けるという事態がおきています。
もっと仕事をしたいという高齢者の要求に反し、シルバー人材センターの受託する仕事を減らしかねないという危険があります。また、シルバー人材センターの安すぎる配分金の是正(賃上げ)も必要です。シルバー人材センターの育成とそこで働く高齢者の生活と権利の向上こそ不可欠の課題となっています。

1、高砂南地区のまちづくりルール(たたき台)が突如報告されました。その内容は、指定された道路の中心線から3メートルのセットバックと隣地境界から50センチ以上空地を開けなければ、家屋の建て替えをできなくするという内容の「地区計画」を決めようというものです。しかもこの提案は、今月初めて報告され、来年2月に説明会を、そして、4月以降に都市計画決定の手続きすすめようというものです。住民の権利を大幅に制限するこのような計画は、周知だけでも相当の時間が必要であり、このような拙速なやり方は絶対に認められません。
 定例会の2日目の12月5日、党区議団は、区長あてに5項目の緊急要望と304項目の2014年度予算要望書を提出しました。これらは、すべてが切実な区民要求であり、この要求実現のために引き続き全力で頑張ります。
               

 

                     

                                2013年12月18日
                            日本共産党葛飾区議会議員団