2015年08月28日
葛飾区教育資料館の存続を求める要望書
葛飾区長 青木克徳 殿
日本共産党葛飾区議会議員団
日ごろからの区政運営に敬意を表します。
さて、7月21日、区議会文教委員会で「葛飾区教育資料館廃止」が報告されました。その理由は、入館者数の減少や、維持管理費に年間約370万円、老朽化対策を含む耐震補強工事費が約8千万円かかるなどというものです。しかも廃止を決めてから区民に知らせるとしていることは重大です。
葛飾区教育資料館は、1925年に建てられた区立水元小学校の校舎を移築復元したものであり、大正時代のものとしては都内に残る唯一の木造校舎として区の文化財に指定されています。
大正時代にアメリカから輸入した松の木で建てられた西洋式の校舎で、木造校舎の教室には、当時の授業風景が再現されているほか、 教科書や学用品なども展示されています。校舎内には、なつかしい雰囲気の廊下、教室に展示されたベルや文房具などともに、1942年4月18日、東京初空襲の際この校舎で当時14歳の少年が機銃掃射の直撃を受けて亡くなり、そのときの機銃弾とその弾痕が残されています。そして、1982年まで60年間にわたり校舎として使用されたもので、建物自体にも葛飾の教育の歴史が刻まれています。
私たちは、こうした点をふまえ、必要な整備も行い、葛飾区教育資料館の存続を求めるものです。
以 上