葛飾区長 青 木 克 徳 殿
日本共産党葛飾区議会議員団
新型コロナウイルス感染拡大が、ひきつづきひろがっています。
7月30日に東京都医師会が記者会見し、感染震源地・エピセンターへの徹底検査を求め、都内1400箇所(1万人に1箇所)の医療機関で検査ができるようにと目標を示しました。8月5日には日本医師会COVID-19有識者会議が緊急提言を行い、無症状の感染者も含めた検査体制の確立が必要と提唱しました。区としても「検査によって感染拡大を抑え込む」立場に立つべきです。米ニューヨークでは3~4月にかけて感染が急速にひろがり大きな犠牲が出ましたが、その後、検査数を大きく増やし、陽性率を0.9%まで抑え込みました。そして感染者数が減った時期も検査数を増やしつづけています。英国でも同様に0.4%に抑え込んでいます。
この間世田谷区では、「いつでも、だれでも、何度でも」を目標にPCR検査を実施する「世田谷モデル」を打ち出しています。千代田区では、区内の介護施設の全職員にPCR検査を行うと表明しています。
6回目となる今回の要望では、このPCR検査にかかわる、下記の要望をするものです。
記
1、検査体制の抜本的な強化
① | 検査体制の強化をすすめるうえで、保健所・保険センターの体制強化が不可欠である。早急に全庁的体制強化にとりくむこと。 |
② | 1日当たりのPCR検査を2倍の600件に、介護従事者や保育所等の職員に対する約2万件検査の実施など、「世田谷モデル」に学ぶこと。 そのために、地域外来・検査センターで毎日検査が受けられるよう、拡充すること。また、検査センターを抜本的に増やし、身近なところで検査が受けられるようにすること。 医療機関、介護施設、福祉施設、保育園・幼稚園、学校など集団感染によるリスクが高い施設に勤務する職員への定期的なPCR検査を行うこと。 |
③ | 区民からは、どこで感染が発生しているのか、自分の住んでいる地域は大丈夫か、などの意見が寄せられている。プライバシーに配慮しながらも、地域ごとの感染状況の情報=感染マップを区民に開示すること。 |
④ | 検査によって明らかとなった陽性者を隔離・保護・治療する体制を確保すること。 |
2、葛飾専門家会議の設置
① | 科学的知見のもと区民の理解を得るために、各分野の代表からなる「新型コロナウイルス葛飾専門家会議」を設置すること。 |
② | 専門家による正しい知識や感染予防策の指導のもと、感染者発生にともなう風評被害やいじめなどを防止するための教育や啓発、介護・障害・保育の福祉事業所への支援強化をすること。 |
3、国、東京都への要請について
① | PCR検査拡充のための抜本的な財政支援および人的支援を求めること。 |
② | 逼迫している医療機関への緊急的財政支援を求めること。 |
③ | 限定的な休業要請実施などに対し、補償を一体的に実施すること。 |
以 上