2022年1月21日

葛飾区長  青 木 克 徳 殿

日本共産党葛飾区議会議員団

 

オミクロン株による新型コロナウイルス感染急拡大への対策に関する
緊急申し入れ

 日頃からの新型コロナウイルス感染症対策のご尽力に感謝いたします。
 年明けからオミクロン株によるコロナ感染急拡大し、都内では一日の新規感染者数が8000人を超え、葛飾区でも直近の速報値で一日に200人を超え、自宅療養者も急増加しています。このままでは職場や家庭内でも感染が急拡大し、第5波の時と同じように自宅療養を強要され、多くの陽性者が必要な医療を受けられず不安な日々を過ごし、また、容体が急変して自宅で命を落とす事例まで生んでしまいました。こうした事態は防がなくてはなりません。また、医療従事者などにも感染や濃厚接触者が相次げば、医療体制の逼迫や医療崩壊も危惧されます。
 感染爆発によるパンデミックを食い止め、オミクロン株による第6波から区民の命と健康、暮らしと営業を守るため、以下の対策に踏み出すよう緊急要望を求めます。

1、医療・宿泊療養体制の抜本的強化

(1)感染者は入院か宿泊療養を原則とするよう政府に求めるとともに、国や東京都、医師会と連携して、コロナ患者受け入れ病床や宿泊療養施設を大幅に拡充すること。自宅療養となる感染者に対しては、厳格な健康管理を実施するため、24時間往診や訪問看護体制を緊急に構築すること。
(2)感染急拡大に対応ができるよう、健康観察、濃厚接触者の追跡、治療が必要な人は、入院や療養施設への移行など、専門職の増員配置や応援体制を増やし、保健所体制を更に強化すること。
(3)最大のコロナ患者受け入れ医療機関である都立病院・公社病院の独立行政法人化を中止するよう、東京都に求めること。

2、ワクチン接種について

(1)3回目のワクチン接種に関しては、高齢者・障害者施設や保育園・学校など子ども関連施設の従事者を優先し、64歳以下の区民も可能な限り前倒しして、最大限、迅速で安全に行なうこと。そのために、国に対し十分なワクチンの供給を求めること。
(2)集団接種会場の拡充をおこなうこと。

3、PCR検査の拡充

(1)無症状の都民を対象にしたPCR等検査無料化事業について、実施箇所数を増やすとともに、検査会場の整備、人的対象の保障など、更なる拡充・改善を図るよう東京都に求めること。また、区としてもPCR等検査無料化事業に対し連携、協力をおこない、無料検査について広く区民に周知すること。
(2)区が独自に、希望する人がいつでも誰でも、検査キットを無料配布するなど対策を講じる。
(3)高齢者・障害者・子ども関連施設での定期PCR検査を継続し、子ども関連施設の職員にも期間延長し実施対象を広げること。また、65歳以上の方及び65歳未満の基礎疾患を有する方へのPCR検査事業を令和4年3月以降も実施できるよう延長をおこなうこと。

4、暮らし・営業への応援

(1)子育て世帯への給付金については、18才以下、対象外になったすべての世帯に、区が独自に給付金を支給すること。
(2)子育て世帯・住民税非課税世帯等への臨時特別給付金について、家計急変などで対象となる可能性がある区民に対し、丁寧な周知と申請への積極的な勧奨を行なうこと。
(3)21日のまん延防止等重点措置により、入店制限やイベントの開催制限、影響を受ける飲食店、事業者などに対し、区としても独自の補償や支援をすること。
(4)消費税減税を5%に減税し、インボイス制度の実施は中止することを国に求めること。

以 上