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2005年第50号のホットニュースです |
2005年 第50号 ホットニュース |
■「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史、公民教科書は不採択に |
8月9日に葛飾区教育委員会は、2006年度から4年間使う中学校教科書を選定する会議を開きました。区内の父母や教育関係者など、総勢84人が傍聴につめかけ、抽選で20名の傍聴者が委員会室に入り、残りの傍聴希望者は廊下や別室で待機するなか、10時から開会されました。 社会科の歴史教科書では、山崎教育長が「教科用図書検討委員会」での評価を述べた後、推薦する出版社として、「第1に東京書籍、第2は扶桑社」と述べました。後藤委員長も「扶桑社」を推薦しました。「新しい歴史教科書をつくる会」が採択を推進する「扶桑社」の歴史教科書は、日本の侵略戦争を「アジアの解放のため」と正当化し、山崎教育長自身も「日本軍の態度に対して、身びいきしている」と認めざるをえない代物です。それを推薦すること自体、両氏の見識が問われます。各委員の態度表明では、他の委員2名が「日本文教出版」を推薦し同数になりました。そこで、あらためてはかられ、その他の出版社を推していた委員が、「日本文教出版」を推薦し、「扶桑社」の歴史教科書は不採択となりました。 続いて公民教科書では、山崎教育長が「第1に清水書院、第2は扶桑社」をあげ、後藤委員長も同じ態度を表明しました。「扶桑社」の公民教科書は、大日本帝国憲法(明治憲法)を賛美する一方で、基本的人権や男女平等を軽視、日本国憲法の平和主義、第9条の値うちを認めず、「国防の義務」を強調しています。日本国憲法を、占領軍に押しつけられた「世界最古の憲法」などと揶揄し「改正」の方向に誘導するなど、問題点が多く見られます。他の委員からは「扶桑社」は推薦されず、総数で「清水書院」に決定しました。 歴史、公民の教科書の採択をめぐっては、6月議会で自民党が「自虐的な内容の歴史教科書は子供たちにふさわしくない」と教科書採択に介入する発言をするなど、最後まで緊張する場面が続きましたが、区民の世論と良識の力が押し返しました。 |
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