2023年第一回定例会 コロナウイルス質問 (2023年3月28日本会議質問より)

                                         令和5年2月28日

新型コロナ対策を季節性インフルエンザと同じ扱いにしたら、陽性者の全数把握もしない、入院措置の勧告もしない、患者や濃厚接触者の行動制限も自主対応、在宅療養者の健康観察もしない、検疫もしないこ医療費を自己負担にすることは、医療アクセスへのハードルを更に引き上げ犠牲を拡大しかねず、医療への公的責任の放棄そのものです。

政府のコロナ対策の専門家は、コロナのオミクロン株の感染力は、季節性インフルよりはるかに高いと警告を出しています。高齢者を中心に死亡数が増加しているのは、感染力の強さが要因だとされています。

 仮に、新型コロナウイルス感染症の5類感染症への変更になった場合でも、区民に一番身近な自治体として、区民の暮らし、命を守るべきでありますが、新年度予算を見ますと、各種のコロナ対策の施策の見直し、縮小、廃止を進めていくことがうかがえます。

これまで、医療体制の確保、福祉施設などへの支援、検査の拡充など要請を重ねてきましたが、区民のいのちを守るために以下の対策を要請します。

第1に、新型コロナを軽視する誤ったメッセージを発してはならないということです。

新型コロナウイルス感染症は引き続き警戒を強めることが必要な感染症であ

ることや、医療・福祉の現場の深刻な逼迫状況、ワクチン・検査・マスク・換気・手洗いなどの感染対策の有効性などについて、科学的で正確な情報発信を抜本的に強化するとともに、区内の新型コロナウイルス感染症患者発生状況を集計し区民へ情報発信をすべきと思うがどうか

 第二に、検査の引き続き需要だということです。

介護施設・事業所、障害者施設、学校、子育て施設等従事者、高齢者や基礎疾患のある方、感染に不安を感じる方、発熱などの症状がある方に対しての無料検査は、区として継続し、発熱外来の継続を希望する医療機関や医師会館での休日の発熱外来については、支援を行うべきと思うがどうか。

 第3に、感染症ワクチン接種の公費負担を継続することです。

国に対し、新型コロナワクチン接種の公費負担の継続を求めるべきと思うがどうか。

 

 第4に、後遺症対策などの相談体制を強化することです。

新型コロナウイルス感染症にかかわる区民のあらゆる相談を受けるための窓

口や新型コロナウイルス感染症の後遺症についての相談窓口は継続、強化すべきと思うがどうか。そのためにも保健師等の専門職の増員など、保健所の体制強化を早急に進めるべきと思うがどうか。

第5に、高齢者施設への特別な対策を強めることです。

区内でも高齢者施設などでは、クラスターが発生しPCR検査が遅れ、施設で適切な隔離や治療がされず命を落としました。高齢者に特化した療養施設、臨時の医療施設などの受け入れ体制の強化が必要と思うがどうか。また抗ウイルス薬の適切な処方など早期治療が行えるよう対策を強めるべきだと思うがどうか。

第6に、インフルエンザ予防接種の無料化を拡大することです。

新年度予算案では、インフルエンザワクチン接種を75歳以上は無料にした

が、高齢者の接種率向上のため、65歳以上無料にすべきと思うがどうか。

また、64歳以下でも、病気に対する抵抗力の弱い高齢の方や、基礎疾患のある方に対しても無料にすべきと思うがどうか。

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