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 号外ホットニュース 「教育長の「教育勅語」発言は絶対に許されません」
■本会議で教育勅語を「今でも大切にすべきことがらも含まれている」とを美化発言
 六月一日の区議会本会議で、日本共産党の質問に対し山崎教育長は、教育勅語について、「今でも大切にすべきことがらも含まれている」と美化する発言をしました。そして、青木区長も、この認識について「教育長が申し上げたことに尽きる」と追認しました。これは、葛飾区政にとって重大問題です。
■教育勅語はすでに否定されたもの
 教育長が言うように教育勅語には、「親孝行、夫婦愛、友情などの道徳心や学業のすすめ、遵法精神等」にふれた部分はあります。しかし、それは侵略戦争のために命を捨てることを最高の道徳としたものです。
 戦後日本は、侵略戦争と植民地支配の反省に立ち、その精神的支柱であった教育勅語を廃止して、憲法及び教育基本法を制定しました。
 一九四八年六月十九日の衆参両議院の「教育勅語等排除に関する決議」、「教育勅語等の失効確認に関する決議」に明確に記されています。
■小泉首相の改憲論や新しい歴史教科書をつくる会の
    「軍国主義」「皇国史観」の考えに同調するもの
 小泉首相は、「集団的自衛権を行使できるようにする」「自衛隊をきちんと軍隊として位置づける」と言うなど、改憲をすすめようとしています。
 検定合格を受けた「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書は、大平洋戦争を「大東亜戦争」とよび、教育勅語を「近代日本人の人格の骨格をなすもの」と解説しています。
 今度の区教育長の発言は、こうした「軍国主義」「皇国史観」の潮流と同じ流れにあります。
 これは、「世界の恒久平和は人類共通のねがい」とした葛飾区非核平和都市宣言の精神に反する危険なものです。
 日本共産党区議団は、緊急に声明を発表し、教育長と区長に提出しました。

教育長の発言(抜粋)
 始めに歴史認識についてのご質問にお答えいたします。歴史認識と言うのは多様な見方がありますが、昭和初期から第二次世界大戦の終結前の我が国の政治外交は、中国などアジア諸国との関係、欧米諸国の動きや日本国内の経済の混乱、社会問題の発生の中で軍部がしだいに台頭してきて戦争までに至る経過をたどったものであり、この大戦が人類全体に大きな惨禍を及したことは過去の過ちを教訓に世界平和に向けた努力をすることが大切であると認識しています。また、教育勅語につきましては明治23年に公布されたもので日本国憲法の国民主権の趣旨からして今の時代にはそぐわないものでありますが、親孝行、夫婦愛、友情などの道徳心や学業のすすめ、遵法精神等いまでも大切にすべきことがらも含まれています。
■教育勅語ってどんなもの?
 教育勅語は、明治憲法発布の翌年(1890年)に、道徳の根本、教育の基本理念を教え諭すという建前で出された勅語(天皇が直接国民に発する言葉)で、戦前、学校教育などを通じ、国民に植えつけられました。

 勅語には、「父母に孝に兄弟に友に」といった、一見当たり前の道徳項目をのべているような個所があります。しかし、これらはすべて、「一旦緩急あれば義勇公に奉じ」、つまり戦争になったら天皇のために命をささげ、天皇に「忠義」をつくすことにつながるものとしてあげられているのです。

 勅語には、命の大切さも、人権や平等の大切さものべられていません。“良いところ”など何もないのです。
 教育勅語は、戦後、新しい憲法のもとで効力を失い、国会では、主権在民に反すること、「神話的」な国家体制の考え方=「国体観」であること、国民の基本的人権を損なうものであることなどを理由に「排除」の決議がされました。
日本共産党 葛飾区議団だより 号外
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