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青砥橋にエレベーターを

第四回定例会最終本会議(2020年12月14日)
「青砥橋にエレベーターの早期設置を求める」意見書が全会一致で採択。
12月25日、区長と各会派代表が、都の建設局へ意見書を提出。



意見書を提出した区長、都議会・区議会各会派幹事長代表

 

【これまでの経過】

2019年2月 和泉なおみ都議会議員が第一回都議会定例会に文書質問。





(質問)
都道環状7号線は葛飾区高砂1丁目から、葛飾区青戸2丁目までの中川を渡る長さ640メートルの青砥橋で結んでおります。勾配は北側(青戸2丁目側)が6%で南側(高砂1丁目側)が2.185%となっています。青戸側から橋を見ると長大な坂を自転車群が駆け下がってくる光景が眺められます。橋自体が巨大な太鼓橋になっているのです。
これを徒歩で渡ろうとすると、高砂1丁目側では58段(右側)か、69段(左側)の階段を上がり、青砥2丁目側でまた、58段の階段を下らなくてはなりません。自転車の場合は8%勾配のスロープをじつに150メートルおして、やっと橋にたどり着くことができます。車椅子の人は単独ではほとんど橋詰に到着することは無理です。
問題は高砂1丁目側の住民にとって最寄りの鉄道駅が京成青砥橋であることです。通勤、通学のために青砥橋を渡らなくてはなりません。高砂1丁目には商店が一件もないので、毎日の買い物も青砥駅近辺の商店を利用するためには青砥橋を渡らなくてはなりません。
つまり、青砥橋は環七という幹線道路であると共に日常的生活道路なのです。住民は640メートルもの距離を荒天のときは風雨をしのぎながら歩いて橋を渡りますが、その橋にたどり着くのも大変な思いをしているのが現状です。
そこで、環七青砥橋の南側、北側にエレベーターを早急に設置するよう強く求めます。

(回答)
既設の道路橋にエレベーターを設置するためには、設置場の確保やこれに伴う橋梁への影響など、解決すべき困難な課題が多いことから、慎重な検討が必要です。

 

2019年3月 東京都と懇談。
和泉なおみ都議会議員、樋口まことさん、地域の方々、党区議団が、都の担当課長から、文書質問回答について懇談をおこなう。

 

2020年7月 「青砥橋にエレベーターを設置する会」が発足。
「青砥橋にエレベーターを設置する会」が発足され、自治会・町内会に協力を依頼した。

 

2019年11月 和泉なおみ都議会議員が現地調査。

和泉なおみ都議会議員、里吉ゆみ都議会議員、青砥橋にエレベーターを設置する会、党区議団と現地調査を行なう。
「青砥橋にエレベーターを設置する会」の署名運動始まる。
2週間余りで署名1,100筆ほどが寄せられる。
特に高砂1丁目が多い。

 

2019年11月29日 都議会へ要請提出。
葛飾区選出都議会議員4人に請願提出のため紹介議員の要請。
和泉なおみ都議会議員が紹介議員になる。

 

2019年11月29日 都議会で請願審議。




東京都議会環境・建設委員会で「青砥橋にエレベーター設置を求める請願」が審議されました。

(一部抜粋、質問)
青砥橋のエレベーター設置については、設置場所の検討などは建設局としておこなっていただいたことがあるのかどうか。

(回答)
検討は行っていない。

(質問)
都内の1,200橋についてバリアフリー化の必要な橋があるのかどうか、特に請願がこれだけの数の署名を添えて出されたような要望の強いところなど、バリアフリー化の要望が出ている橋梁からバリアフリー化の必要性については調査を検討すべき。

(回答)
バリアフリー化の要望等のある既設道路橋につきましては、利用状況や地域特性の調査を行なう等、既設道路橋のバリアフリー化に取り組む。

(質問)
調査を行なうというご答弁をいただいた。これだけ多くの皆さんが待ち望み、利用状況や地域特性という点でも、川に囲まれて、最寄りの駅にいくにもこの橋を使わなければならない状況なども、よくよくつかんでいただいて、エレベーター設置の必要性についてきちんと調査をしていただきたい。請願については採択を主張する。

《米川委員》
都が管理する道路橋ですが、階段しかない橋梁もあることを踏まえますと、本件については必ずしも優先度が高いと言えない。不採択を主張。

《舟坂委員》
橋というのは、スロープがある橋、階段しかない橋があるわけで、東京にある橋の全体像はどうなっていくのか、その中で青砥橋のエレベーターの設置も考えていかなくてはならないと思うが、それぞれの東京都の橋の状況を一度洗い直しいただくことも必要だが、不採択を主張。

高砂1丁目、近隣の集合住宅では全体の四分の一の方から署名が集まり大きな反響でした。

 

2020年8月24日 「地元自治体の位置づけが優先順位を決める」と東京都が回答。
和泉なおみ都議会議員、青砥橋にエレベーターを設置する会、党区議団は、都の担当課長と面談し、青砥橋へのエレベーター設置を要請。都は、「地元自治体の位置づけが優先順位を決める」と回答。
その中で、東京都が都内1200橋のうち50橋について調査をおこない、50橋のなかに、葛飾区内の青砥橋、飯塚橋、堀切橋、新水戸橋が調査対象になっていたことが、和泉なおみ都議会議員に報告された。

 

2020年9年14日 区長と懇談
青砥橋にエレベーターを設置する会、中村けいこ区議会議員、木村ひでこ区議会議員、区長との懇談をおこない要請。

 

2020年9月15日 木村ひでこ区議会議員が区議会第三回定例会で一般質問。
葛飾区区議会第三回定例会・一般質問
木村ひでこ区議会議員がおこなう。

(一部抜粋、質問)
地元の切実な願いである「青砥橋にエレベーターの設置」を、東京都に求めるべき。

(区長、答弁)
「青砥橋については、地域の皆様からエレベーター設置のご要望をいただいており、要望を都に伝える。都の取り組み状況を注視しながら都と連携を図る。移動等円滑化の取り組みを進める。」

2019年10月3日、区議会決算審査特別委員会、
2020年10月6日、区議会決算審査特別委員会でも取りあげる。

 

2020年11月18日 葛飾区バリアフリー基本構想についてレクチャー。
青砥橋にエレベーターを設置する会、中村けいこ区議会議員、党区議団は、葛飾区バリアフリー基本構想についてレクチャーを受ける。

 

2020年12月14日 第四回定例会の最終本会議で、「青砥橋にエレベーターを設置を求める意見書」が全会一致で採択。

 

2020年12月25日 「青砥橋にエレベーターの早期設置を求める意見書」を区長、各会派代表が、東京都建設局長に提出。

 

住民の切実な声と署名がおおきな運動となり、都・区政を大きく動かし一歩前進しました。
日本共産党区議団は、青砥橋にエレベーター設置が一刻も早く実現ができるよう、みなさんと力をあわせ頑張ります。